葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20231026日記

なーんか調子の悪い日。狂気などはないが、心がそわそわする。こういう日はゆっくり休むのにちょうどいい。VRドールハウスに引きこもって本を読んでいた。VRドールハウスVRドールハウスです。画像を見て。

周りは自分に沿った大きさだが横を向くと巨人の世界が広がっていて良い。三面は自分の世界、一面は巨人の世界。拮抗しているようで巨人が手を伸ばせば一気に侵食される。とはいえ、ドールハウスがあること自体が一種の譲歩と優しさであり、少しだけ心を許す気になる。自分は矮小ではあるのだが、完全に巨大な世界に孤立しているわけでもなく、自分と同じ大きさの環境が(今にも壊れそうなバランスなのだが)存在しているというのが、良い。早くドールハウスに住みたい。

しかし、ドールハウスで本を読むというのはどうなんだ。お人形さんが重めの小説読んでたりガチのポーカー戦術本を読んでたら引かないか。だってそれはもう人間じゃん。世界から隔絶してドールハウスに住まわせてるのに、そのお人形さんが人間らしいことしてたらグロテスクだよ。

逆に僕がそこで重い本を読むのは人間とお人形の両方の領域に片足ずつ置いている都合の良いスタンスであり、どちらにも失礼なのだ。ご主人様をデリヘルのように使うんじゃないよ。なんか許せなくなってきた。心の調子が悪いのに怒ったり怒られたりしたくない。終わり終わり。

 

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お昼はまだ元気だったので植物園に行った。最近行ってなかったし。コスモスが咲いてた。あとは全体的に木々がオレンジになってたりとか。秋だ。秋だよ。こういう機微を感じ取れるから定期的に植物園行かなきゃなのにね。また紅葉や落葉の季節には絶対赴こう。

 

夜はポーカーの本を読む。ドールハウスで。その話は終わりって言っただろ、蒸し返すな。はい。ゲーム理論の本。Kindle Unlimitedで読めた軽めの本と今読んでる有料の重めの本、圧倒的に後者の方がよい。軽い本は数学無しでゲーム理論の戦略を簡単に語っていてとりあえずの理解はしやすいけど、その戦略に至る細かい理由が分からないので良くも悪くもある程度の理解しかできない。重い本はワードや概念が多くて難しいけど、今後の発展性を感じる。まだ分からないけどいつか分かるかもという期待がある。分かるかどうかは置いておいて、それを分かろうとする行為は、楽しい。

ある局面において賭けるのか降りるのか、その判断自体は合っていてもその理屈が微妙に違うことがあり、難しくなった。分かっていた(つもりの)ものが分からなくなる。不安で苦しいけど、でもちょっと、たのしい。ふへへ。分かっていくぞ。前に進むプロセス自体が楽しい。どれだけ楽しめるかな。

ゲーム理論では期待値を最大化することを目的にしていて、強制参加費を回収することは考えていないというのが面白かった。そんなの当たり前かもしれないが、自分の中に「ゲーム理論最適で戦うこと=最低でも期待値が±0になること」という幻想があった。長期的にはプラマイゼロにできるかもしれないが、あるハンド、あるボード、あるレンジでは最高の期待値が0を下回ることもある。勝つ、負けるではなく、期待値の最大化だけを追っていることがわかったのはそれだけでも収穫だった。一つゲーム理論に近づいた。

 

調子悪いのにドールハウスゲーム理論について考えたので頭パンク。ピヨピヨ。眠るにゃ。明日は舞踏の友人と会う会。カレーを食べにいくにゃ。楽しみ。

 

助かる。全員しあわせでいて。

 

月のワルツ

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