葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20240208日記

ケンタッキーフライドチキンを食べた。たぶん15年ぶりくらい。実質初めて。流石に本職なだけあってコンビニとかのよりは満足度が高い。というか値段に対して量がしっかりある。1000円で腹を揚げた肉で満たせるのはうれしい。ただ終盤は少ししんどいけれど。リピは無しと言う気はないが、次行くタイミングが思い浮かばないな。また15年後かも。

 

仕事中に疲れを感じたので今日はお休み。ポーカーをしながら本を読んだ。お休みっぽくない字面だ。お休みにダブルタスクをするなよ。『ゾウの時間、ネズミの時間』を読んだ。小人専門家みたいな顔しながら実は未読だったやつ。フェイクさんがよ。

様々なスケールの動物間において、スケールが異なると体の作りや行動などにはどういう違いが現れるのか、そこにどういった法則性があるのかを書いてある本。でも、あんまり好きじゃないかも。なんか、事実の解釈の仕方が過大っぽい。というか、あえて誤読を招く書き方をしている気がする。

たとえば。読み始めると「サイズによって時間は変わる」「時間は体重の1/4乗に比例する」というようなことが書いてある。あたかも時間の感じ方がゾウとネズミで変わるという風に読める(し、そういう解釈をよく見る)が、心拍数や呼吸の数、食べる頻度や体内機能の速度などが小さな生き物の方が速いという話だ。別に「ネズミは人より時間をゆっくり/速く感じている」みたいなことも書いてないのだけど。だからこそ、なんかズルい。信用できない。

書き方やスタンスは信用しづらいものの、著者はちゃんと生物学者なので書かれている事実自体は興味深い。間違ったことは書いてないだろうし。骨格系の重量が体重全体に占める割合が、体重の1.09乗程度でしか増加しないのには驚いた。体の大きな生き物が脆い構造をしているというよりは、小さな生き物が丈夫に作られているということらしい。逆に言えば、人間がそのままのスケールで小人になったら同じ大きさの生き物より相対的に脆弱になるんだ。かわい。確かに12cmの小人って木の枝みたいにすぐ折れそうだもんね。誰にも伝わらない話はそろそろやめな。はい。

あ、でも。ネズミの心拍数は600〜700回/分っていうのは、ちょっと夢があるかも。時間の感じ方云々ではないが、流石にそこまで違うと何かしら世界の見え方が違うんだろうなと思う。小人とお話、してえなあ。

そして同時に、夢がない。それぞれの生き物にはそれぞれのスケールにあった組織というものがあり、仮に僕がスモールライトで今の縮尺そのままに小さくなってもきっと色んなところが物理的にうまくいかなくて生きていけないんだろうなとも思った。小人、なれないんすか。ねえ。

 

墨鼠がポーカーをやるときに大事にしている言葉。

 

今日は真面目に仕事をしたので、集中できる聴き慣れた音楽を。