葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20231109日記

最近読んだ本のことでも書こうかな。

『愚者と愚者(下)』

上巻に続き、重く苦しい判断が繰り返される。独特のユーモアや明るさがあるから読み口はそんなに重くないけれど。シリーズ一作目の『裸者と裸者』では持たざる者から軍幹部やマフィアのボスに成り上がる軽快な爽快感があったのに。しかしそれはある程度の権力を持ったゆえの責任なのだろうと思う。己の、他人の愚かさとひたすら向かい続け、一つ一つ解決していく。重くて少し耐え切れない。僕にまだこの本は早いのかもしれない。

下巻は女子だけのマフィアのボス、月田姉妹が主人公だ。AKを手に様々な差別や抑圧と戦う姿はシンプルに魅力的に映る。だが、彼女らの内面のことはあまり分からない。彼女らは邪悪を許さない芯の強さを持つが、その一方で欲望に忠実であり奔放でいい加減だ。混沌渦巻く世界を望みつつ、現実的な一面もある。悪人では決してないが、善を軸に生きているわけでもなく、明確な悪以外は必要な場合(場合によっては欲望が求める場合も)すっぱりと遂行していく。これらは決して矛盾する二面性ではないのだが、これらがバランスを保って成立する人格というのがなかなか想像しづらい。

そもそも彼女らは何が第一の信条にあってその次には何が大事で、という把握の仕方が間違いな気もする。彼/彼女は○○という分類で、という分け方が既に問題なのだ。その説明は様々な形を持つはずの相手の性質を分類という無機質な空間に放り込む。その代わりに、その代わりに、何が彼女らの背景にあるのだろう…… まだ分からない。相手が何をしたかで判断することだろうか。少なくとも自分を助けてくれたものに恩を返すという任侠の精神はある。「しんようする。命をはる。べつにむずかしいはなしじゃない」という言葉を思い起こしている(この言葉は月田姉妹の発言ではないのだが、根柢の部分は近そうに思う)。複雑なようだが、根本はきっとシンプルなのだろうと思う。その発芽の仕方が複雑なだけで。まだ分からないけど。

 

『ポーカーとゲーム理論

ポーカーにおけるゲーム理論を解説した本。ゲーム理論を基礎から解説し、ポーカーに似たとてもシンプルなゲームにゲーム理論を適用し、そのゲームの複雑さを少しずつ増していくことでゲーム理論のポイントを一つ一つ解説していく。とても内容が重い本だが、その分読むのが面白い。正直一周では分かったとはとても言い切れないが、何度でも読めばよい。正しい理論を得るのは勝つためでもあるが、そもそも正しい理論に自分を近づけていく行為自体が楽しい。そのことを教えてくれたのはそれだけでもよかった。やっぱり、複雑な方が楽しい。正解に自分を添わせていく楽しさはSEKIROとかに似たところがあるね。あ、エルデンリングしないといけないの思い出しちゃった… 関係ない話ではないです。ポーカーとフロムゲーは同じなので。

 

 

メイド服が着たい。メイドさんになりたい。身長10cmになってドールハウスで暮らしたいという欲求が少し大きくなり、その気持ちが現実的な落としどころを探して、メイドになりたい気持ちが出てきている。ご主人様に従いたい。その気持ちの証明として、メイド服を着こなし、胸を張って立ちたい。171cmの男性に合うワンピースとフリルエプロンがあるかが分からないが… 最悪縫製するか。変身するために縫製は知ってて無駄ではなさそうだし… まあ、とにかく、メイドさんになりたいです。墨鼠メイドさん化計画に参画してくれる人は連絡ください。

 

3Dキャラクターモデリングをすることに決めた。ココナラで仕事を探そうと思うのだが、そのポートフォリオが欲しいのでもう一体作りたい。今のモデルがリアル調なのでできれば「イラストっぽいのも作れるよ!」ってアピールしたいし。フォロワーに3Dモデル欲しがってる人いないかな。いたらお友達価格で格安で作ります。明日情報告知するのでよかったらご検討ください。かしこ。

 

My So-Called Life

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