葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20230912日記

今日は駄目だ、動けない。みんな(周りに漂う何か)が死ね死ね言ってくる。憑依されて口から「死ね」が出てくる。吐き気も込み上げてくる。調子が悪い。ちょうど仕事はひと段落しているのでそこはよかったが。

とはいえ、流石に仕事の暇さと調子の悪さがリンクしすぎている。考える余地が増えると考えてしまうのだろう。多忙で神経症を止めてるのならそれはバランスが取れているだけで、その均衡が崩れたら終わるのだろうな、と思う。不安。

 

小川哲『君のクイズ』を読み始める。生放送された早押しクイズ大会番組で、対戦相手が問いを聞く前にボタンを押して正答した。それに敗れた主人公はなぜそんな押しができたのか、大会の問題を振り返りながら謎を解いていく、そんな話。

本はTwitterみたいに人の怨嗟や憤怒がなくてサイコーだぜ、と思っていたが、作中にTwitterと炎上とクソリプが出てきたのでげんなりする。逃げ場なし!?

しかしTwitterや炎上がそのまま出るのもおもしろいな。十年経てば過去の遺物になりそうなものなのに。こういう現在の流行を出してリアリティを演出するのって一種の賭けなのかな、と思ったりする。とはいえ、古臭くなること以外にデメリットはそんなにない気もするが。刹那的なことって何も悪くないし。ところで本の感想は??? もう少し読んでから書きます…

 

夜になっても不安が抜けない。憑依されて呪いの言葉が口から出てくる。誰かに相談したいが誰も思い浮かばない。友人は少なくないはずだが、相談するに最適な相手は誰かということを考えたり相手へかけてしまう迷惑の度合いを考えたりすると全員にペケをつけてしまう。よくない。僕が誰からの相談も基本受けるように、きっと(最低でも)ある程度の友人は快く聞いてくれるはずなのに。わかっているけど言い出せない。相談下手、治らないわね。

 

『君のクイズ』、読み終えました。上の段落は昼に書いたやつです。せっかくなので残しておく。「みんなで早押しクイズ」というアプリをそこそこやってた時期があったり、クイズ王のYouTubeチャンネル(クイズノックではない)を見てて競技クイズには詳しいぞ!と思って読んでみた。結果、それが裏目に出た形になる。作中で語られる早押しクイズの戦略がだいたい既知のものだったりして。

それはまだよくて、クイズなので現実世界の固有名詞がガンガンに出るのが個人的に辛かった。現実で見聞きしているものが小説に出てくるとその「意味」が頭の中を駆け巡ってうるさい。たとえば作中にTwitterが出てくる。僕はTwitterを知っている。架空の概念であれば文章上から読み取れる意味に限界があるけど、知っているからTwitterに関する情報が大量に頭をめぐる。動画やSNSと違って描かれる情報に限界があるから小説が好きなのに、と思った。現実にかなり似た世界はあんまり好きじゃないかも。

とはいえ、文章は読みやすかったし大謎もまあまあ納得はいった。この作品が合わなかっただけで他の作品は合いそう。同じ作者の『ゲームの王国』も勧められたからそっちも読んでみようかな。こっちは現代日本が舞台じゃないからきっと知ってる固有名詞は少ないでしょう。

 

本を読んでポーカーをしてたら夜になった。不安な日は夜を待つだけ。本を読めたのが大きかったな。だいぶ気を逸らせたから。明日は良くなっていると信じる。おやすみ。