この前、好きなネットラジオで「俺の10曲を考えよう」という回があった。内容は見た目通りシンプルで、自分が好きな曲を10個集めたらどんなラインナップになるのか、何を入れて何を抜くのか、そういうのを考えると楽しいというような内容である。
………やってみたい。だってなんか、おもしろそーじゃん。別に音楽をそんなに聴いてるわけじゃないけれど、それでもこういうのはきっと楽しい。やりたいな。やるか。やりました。
というわけで、今回はぼくが作った「俺の10曲」を、好きな部分のコメント付きで発表するだけの回です。好きな曲を好きっていうだけ。なんなら自分語りマシマシ。そんな記事ですが、よかったら見てってください。見てほしいよ!! それでは!!

- 1.かめりあ - Controlled dive
- 2.Squarepusher - Abstract Lover
- 3.スーパードンキーコング2 - メインマスト クライシス(Jib Jig)
- 4.XG - WOKE UP
- 5.LASTorder - Gentle & Ruthless
- 6.the pillows - thank you, my twilight
- 7.XI[sai] - Funky Dice
- 8.中村佳穂 - そのいのち
- 9.ATOLS - キーウィ feat. 初音ミク
- 10.西島尊大 - 86,399
1.かめりあ - Controlled dive
初っ端からボカロ。でも、自分にとっての音楽がどこから始まったかというとやっぱりこの辺りの曲になってくるんだもの。
もちろんそれまでも音楽も聴いてたのだけど、「何となくそこにあった」とか「ニコニコ動画で流行ってたから」とか、そういう受動的な聞き方をしてた。どこからこの辺りの動画に行き着いたかは忘れたけど、高校生のあるとき「ミックンベース」というタグがあることを知って、なんだかよくわからないけどその類の曲がとても好みで、「ミックンベース」タグの曲を聴きあさった。
「ミックンベース」がVOCALOID×ドラムンベースだと分かるまで時間はかからず、その流れでドラムンベースをはじめ、ブレイクビーツやエレクトロニックのアーティストを聴き始めた。そうして電子音楽中心に手を広げていき、いまに至る感じ。だから、一曲目はミックンベースなの。
曲の話をしましょう。ボカロのドラムンベースで好きな人はいっぱいいるのだけど、代表として選出するならかめりあさんな気がする。その中でもControlled diveはブレイクビーツ×綺麗なピアノの分かりやすいドラムンベースだし、当時のぼくにはCメロの部分のミクの声を切り刻んで遊んでるところの衝撃が強かったので、選出と相成りました。そんなことしていいんだ。
選出理由:ジャンルで聞き始めた瞬間の象徴、激しいブレイクビーツと美しいピアノのコントラスト、声切り刻み遊び
2.Squarepusher - Abstract Lover
流れで電子音楽を。Squarepusherのこのアルバム『Shobaleader One: D'Demonstrator』を電子音楽に含めていいのかは微妙だけど。なんなんですか、この曲のジャンルは。
ドラムンベースというジャンルに衝撃を受けた後、TSUTAYAで適当に借りた中の一枚にあった気がする。だからというわけではないけど、今でもこれはずっと好き。
全体に流れる落ち着きつつもニヒルな雰囲気が良い。それに加えてバキバキに加工された電子的なボーカルが非人間感を感じさせる。ひとの形はしてるのに、話が通じなさそうな感じ。ぐるぐるお目目の女の子はこういうイメージです。グル目を描くときにはこれとかを流している。
選出理由:雰囲気が好き、グル目の女の子のイメソンだから
3.スーパードンキーコング2 - メインマスト クライシス(Jib Jig)
皆さん、スーパードンキーコング2がとげとげタルめいろしか名曲のないゲームだと思ってませんか?(誰も思ってない) 名曲はいっぱいあるけど、ぼくはメインマストクライシスの曲が一番すきかもしれない。
自分はスーパードンキーコング2はRTAをするくらいには大好きで、好きすぎてスーパーファミコンをキャプチャソフトでPCに繋いで、Audacityで録音してiPhoneに入れて聴くくらい好き。最近Nintendo Musicで簡単に聴けるようになりましたね。良い時代。
さて。とげとげタルめいろ、きりのもり、タルタルこうざん、名曲がたくさんある中でなぜこの曲なのかというと。それは、自分でサントラもどきを作って何十回も聴く中で、これの曲が一番"没入"できるから。
この曲は船のマストの間を飛び、跳ね、掴み、上っていくステージの曲なのだけど。聴けばわかる通り、風や雨の音が効果音として入っている。一方で曲自体の主張は全体的に控えめで、この時代には珍しくアンビエント的な気がする。ジャンルとしてのアンビエントというよりは、その場所の雰囲気を表してる感じがするというか。ほら、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドとか、そんな感じじゃない? 時代先取りすぎだよ。
スーパードンキーコング2は全体的に環境の効果音を曲の一部に取り入れてるステージが多いのだけど、その中でも環境音とメロを行ったり来たりする推移感が好き。聴けば聴くほどよく聴こえる、いわゆる「スルメ曲」。
選出理由:シンプルにゲームが好き、聴くだけでステージの雰囲気が思い浮かぶ、つーか風の音オシャレすぎ
4.XG - WOKE UP
XG知ってますか!? 格好良いんです!! もう知ってるか、ごめん!!!
いや、ぼくは曲しか追ってないにわかオタクなんだけど。格好良いって思う気持ちは本当なの。
XGを知ったのはちょうどWOKE UPが出た直後(2024年6月)くらい。XGのファンの友人に勧められて、ゆるい気持ちでMVを見て、震撼した。格好良すぎて。
アイドルと言えばAKBとか欅坂とかを思い浮かべてしまう自分にとって、初めて見たK-POP(XGをK-POPに入れていいかは分かんないけど、ゆるく韓国プロデュースのユニットくらいの意味合いで言ってます)はまさに黒船襲来だった。まず普通に音楽が格好良いし、ダンス、メイク、構図、展開、どれを取っても知らないのに自然と入ってくるものばかりで、誇張抜きで開いた口が塞がらなかった。ぽかーんってしてた。あんまり言葉を重ねても意味がないから切り上げるけど、本当にびっくりしたの。
ぼくはずっと曲だけ聴いてMVとかあんまり見ないひとだったんだけど、MV込みのコンテンツってすごいんだなって思った。もっとたくさんいろんなものを知らないとって思ったのを覚えてる。結局あんまり追えてないけど。それだけの衝撃を与えたMVは後にも先にもないから、流石に10曲には入れざるを得ないよね。いやー、歯に装飾するのイカしすぎてるぜ。
選出理由:衝撃、ひたすらな格好良さ
5.LASTorder - Gentle & Ruthless
かっけー。それに尽きる。もうちょっとちゃんと語ろうか。
基本的に、ぼくはつかみどころがない曲が好きらしい。多様な展開で予想を裏切り、同時に2つのメロを流して困惑させるような。この曲はGentle & Ruthless(優しく、無慈悲な)というタイトルなのだけど、その名に恥じない二面性が気持ち悪く、気持ちいい。どういうスタンスでこの曲を聴けばいいの。力を抜いてリラックスさせる感じと、緊張させてこわばらせる感じが同居してる。聴いてると不安になる。でも、人生って不安だから。これを聴いてるとそれを思い出して安心するの。
だから、気持ち悪くて気持ちいい。不安だけど安心する。そういう曲。
ちなみに、伝わるひとにだけ伝わればいいんですが、これはぼくのオリキャラ、鈴ちゃんのテーマソングです。鈴ちゃんってこういう子だよねーと聴くたびに思います。鈴ちゃんが好きだからこういう曲も好きだし、こういう曲が好きだから鈴ちゃんも好き。惚気話終わりー。
選出理由:二面性、気持ち悪さ、気持ちよさ、鈴ちゃんのテーマ
6.the pillows - thank you, my twilight
the pillows!!! これを入れずにぼくは語れない。
いつ聴いたんだっけ、確か高校のときTSUTAYAで出会ったはず。いま思うと、the pillowsの適度な陰キャ感にハマらないはずはなかったのよ。基本的に世界に打ちのめされた人の曲なんだけど、その上であんまり世界に悲観してないというか、つとめて前向きに世界と向き合ってる感じがサイコーよね。このバンドに出会えてよかったと思うよ。
(the pillows解散しちゃったね。今までずっとありがとうね……)
さて。じゃあどの曲を選出するかという話なんだけど。好きな曲は数えられないくらいあれど、なんとなくすんなりとthank you, my twilightが思い浮かんだ。たぶん、人生の最後にこの曲を歌いたいから。
たぶんぼくの人生はずっと不満足というか、やりきれなかったことを抱えたまま生きることになるのだけど。でも、それはそれとして、自分の人生は良かったって言いたいの。そういう気持ちを与えてくれたから、the pillowsといえばコレなの。
(だからこそフリクリ劇場版がしつこいくらいにこの曲をこすったのはあんまりいい気はしないよ!! ここぞという場面で一発だけ出してほしかったよね。閑話休題。)
選出理由:the pillowsへの感謝、祈り
7.XI[sai] - Funky Dice
再びゲームミュージックから選出。プレイステーションの名作、XI[sai]から。サイコロを転がして目の数だけ並べていくゲーム。その中のパズルモードの曲。アクションパズル要素の強い本作の中で、じっくり考えることができるパズルモードなのだけど、それに見合った落ち着いた曲。それでいてクール。好き。
とはいえ、こちらはゲームミュージックとしての選出というよりも、シンプルに曲の好きさで選んだ面が強い。シンプルなドラムの繰り返しから始まって、少しずつ音が足されて盛り上がっていく感じがとても心地いい。足されていった結果、同時にいくつかの音が鳴ったりする。先ほども言ったけど、そういう展開はとても好み。ある程度ミニマルで、しっかり格好良いのって、よいわよね………
ちなみに。XI[sai]はPSのゲームだからゲームソフトもCDなのだけど。PSのゲームにしては珍しく、CDプレーヤーで全部の曲を聴けたりした。PCに突っ込めばそのままmp3にもできる。キャプチャソフトを使うまでもなく、iPhoneに入れてヘビロテしてた。ありがとう、XI[sai]の制作者さん。
選出理由:シンプル、なのにクール、あとキュート
8.中村佳穂 - そのいのち
thank you, my twilightでもそうだったのだけど。ぼくは人生の終わりを想起させる曲が好きみたい。自分の葬式で流したい曲が「俺の10曲」にたくさんノミネートされた。これもその一曲。
たぶん、終わりを儚んでるのに前向きなのがすごくいいんだろうな。「いけいけ生きとし go go」の部分がとっても、とってもうれしくなる。生きてていいんだよ、生を繰り返していっていいんだ。
それだけです。それ以上要りますか? 強いて言うなら、「はいからいきゅねんいっけんどし」とかの意味のあるかないか分からない部分が良いよね。ぼくは意味のない言葉とか架空言語が好きなので。いや、意味はあるんだけどさ、たぶん。
選出理由:人生のスタンス、意味の希薄さ
9.ATOLS - キーウィ feat. 初音ミク
カワイイ。キュート! ギュート(キュートの上位魔法)!!
カワイイ曲かと思いきや、最後に控えるサビで飛び立つような開放感があるのが気持ち良い。飛べないと思ってたのに飛ぶんだ。キーウィみたいだね。キーウィってそう飛ぶんだ。いや、キーウィは飛ばないんですが。
久々のボカロ。ボカロ×ドラムンベースから始まって、ここに帰ってくるんだ。そう考えると、なんか気持ちいい終わり方だね。終わってないけど。まだ一曲あるけど。
選出理由:カワイさ、開放感、その二点の突出性
10.西島尊大 - 86,399
ボカロ。ボカロに始まりボカロに終わる。いや、そういう理由で選出したわけじゃないけど。一番好きな曲が偶然ボカロだっただけ。
「俺の10曲」プレイリストを作るならどう考えてもこれがラストに来る。これまでに述べてきた曲の良さが全部ある。
いや、人生の最後、この曲で終わらせたいよ(2回目)。歌詞も曲調もずっと暗いけど、最後は前を向いて繋いでいくんだよ。希望でしかない。違う、希望にしていくんだよ、ぼくらが。何を言ってるんだろう、でもそうなんだよ。わからなくても、そう思わせるならきっとそれはぼくにとっていい曲だから。
もうちょっと具体的な話をしましょうか。不安定なコード進行と7拍子の奇妙なドラムの中、澄んだ初音ミクの声とピアノの音だけが綺麗に響き渡る。初音ミクはなんだか暗いこと言ってるけど。綺麗だけど、はっきりとずっと不安。
進行もよくわからないまま、7分以上経って雰囲気が一転する。安定した8拍子に変わり、世界は明るさを取り戻す。そして、最後のフレーズ「二藍の空、ひろく揺蕩う。あまたのひとりを汲み。」の部分で全てを解き放ち、これまでの重苦しい雰囲気からひどく解放される。8分以上あるこの曲は、その一瞬のためにあると言ってもいい。
もし仮に世界が重く暗く、明るい部分がほとんどなかったとしても、明るく前を向く一瞬の美しさはそれを払拭できるくらい輝かしい。そういう希望が、ある。いのちのうただよ、これは。
選出理由:気持ち悪さ、二面性、暗さ、希望、祈り、一瞬の美しさ
以上! 並べてみると、陰鬱として、不安で、それでも前を向く曲が好きなことがよく分かるね。あとそれを「葬式で流したい曲」って見なす価値観の感じとか、ネズっぽい。
皆さんはネズらしさを感じることができましたか? 何かが伝わっていればいいと思います。もしよかったら、あなたの10曲も教えてください。ネズは自己の開示し合いが大好きなので。書いたら教えてね? ぜったいだよ???
それでは、また。