葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

ビーフカレーを作りましたというお話

 こんにちは。ブログ記事の最初の1文字が「こ」だった場合、続く言葉の74%は「んにちは」だという研究結果が出ているそうです。この話は今作りました。多分12%で「んにちわ」8%で「んばんわ」あたりと思います。

 

 さて、昨日どのスーパーがどういった品揃えで、どういった価格設定なのかを色々調べていたわけです。肉屋にも行ってみました。ラムチョップを見つけたんですけどg500円もするんですね。自分が良く行くスーパーの良し悪しが分かってよかったです。やはりものは相対的に見なくては。

 で、京大生におなじみグレースたなかの肉売り場にてこんなものを見つけました。

 

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 牛肉がg100円。ヤバイ。あの贅沢品で有名な牛肉が。お手軽に。見た瞬間に衝撃が走り、脳が数秒演算した後、カレーを作ることが確定事項となりました。あまりの安さに帰り着くまで不安症状かのように動悸と言葉にならない呻き声が止まらなかったです。(ただ、聞くところによるとグレースたなかではときどきこの価格になるそうです。)

 それで、カレー粉やスパイス数種もあることだし市販のルーを使わずに作ってみることにしました。レシピ本にあるビーフカレーのレシピとクックパッドで見つけたガチっぽいレシピ(http://cookpad.com/recipe/3614878)を参考にしつつ出来るかなと。

 

 

 さて、当日。晩御飯用ですが、玉ねぎを炒める時間や、安い肉なので煮込みに4時間ほど見るなどで正午から調理開始です。

 

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 前日に仕込みしたお肉様です。肉に塩、胡椒、カレー粉、オリーブオイルをもみこみ、冷蔵庫に保存します。こうすることで肉に旨みが入り込み、それに押し出されるように固さが肉から出て行く、とYahoo知恵袋に書いてありました。謎原理です。

 

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 バターを20gほど敷き、肉に焼き色をつけます。焼き色がついたら適当にワインを入れます。せっかくなので多めに入れます。普段は質素ですが、贅沢なめしのときは贅沢に材料を使うのが良いと思っています。全体に回したら肉だけ取り出します。吉田寮のキッチンの汚さは見ないことにしておいてください。

 

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 セロリ、玉ねぎ、人参をすりおろします。人参はすりおろさない派なのですがレシピに従いやってみました。セロリの筋が混入すると口触りが悪くなるので繊維が溜まったら切り落として繊維がすりおろし穴(なんていう名称なのでしょうか)を抜けないようにします。

 

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 先ほどのフライパンに多めのバターを溶かし、すりおろした野菜を加えます。加えた直後はバターのおかげでスクランブルエッグみたいな見た目になります。ここから頑張って炒めます。最近は玉ねぎ炒める間に英語のリスニングをしてます。両手がふさがってても出来るので割と便利です。

 

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 45分ほど炒めるとこうなります。にんにくと生姜をすりおろして加えました。

 

 にんにくと生姜がある程度炒まったらカレー粉と小麦粉を加え(写真忘れました)、混ざったらトマト缶を3/4入れた鍋にぶちこみます。

 

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 その直後の図です。何かグロいですね。料理は一度グロを通って綺麗な姿になったりするから面白いです。

 

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 ブイヨンのスープを少しずつ加えます。わりとすぐにグロはカレーっぽい見た目になりました。ブイヨンということは洋風カレーなのですが、ビーフカレーはどうしても長時間煮込むためインドカレーよりも、具材の味が出汁のようにルー全体に染み込む洋風カレーなどの方が適すのは当然です。適当言いましたけど多分あってると思います。そもそもインドでは宗教的に無理なのですが。

 

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 肉、ローリエ、セロリの葉、クミン、塩を入れました。カレー粉というものは味が完成されているのでケチャップやウスターソースは不要とのことを聞いたので今回は入れません。

 

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 すりおろさない方の野菜を忘れてました。いちょう切りじゃなくてもうちょっとゴロゴロした大きさのほうが良かったかもですと後になって思いました。ジャガイモは煮まくるタイプのカレーには合わないような気がするので今回は入れません。

 

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 はい。

 

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 唐辛子を忘れてましたね。僕はかなり辛いものがすきなのですが、入れすぎると味が分からなくなるので3本と控えめにします。種も入れません。関係ないですがLEE×20倍は辛さと旨さを両立していて素晴らしいカレーだと思います。ああいうカレーを作ってみたいですね。

 

 また、クックパッドのレシピだと非常に水っぽくなったので小麦粉を足しました。そのまま入れてしまったのでダマになってしまい溶かしたり取り出したりするのに苦労しました。水に溶かないとダメなんですね。

 

 後は煮込みます。代わり映えしないので画像はなしです。1時間弱火で煮て、その後火を消し40℃くらいになるまで40分程度待ちます。こうすることでやわらかくなると本に書いてありました。もしかしたら低温調理に関係あるのかもしれません。それだけでは微妙にやわらかくならなかったので1時間煮て冷ましてをもう1セット繰り返しました。

 

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 肉が柔らかくなったのでガラムマサラを振り、完成です。セロリの葉ってローリエみたいな用途で入れるんだと思ったんですけど普通に具になるんですね。緑色を中途半端に入れても見栄えが悪いのであまり好かないかもしれません。この時点で19時半。いい時間です。

 

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 皿に盛りました。ご飯を半分寄せてそれっぽく盛ろうとしましたが完全にルーをかける場所を間違えました。発達障害っぽい。

 

 肝心の味ですが、普通に美味しかったです。4桁の値段する洋風レストランのカレーという感じ。洋風スープらしさが出ているというか、ルーに色々な風味が入っていて非常に美味。お肉も柔らかい。勝ちか負けかで言うと快勝でした。

 

 

 今回の反省点。市販のルーの場合と違い、早めに小麦粉を入れたので、その状態で煮込んだ結果底面が焦げてしまいました。味にはあまり影響ありませんでしたが、それでも良いこととは言えないので、肉を焼いた直後に、玉ねぎ等のすりおろし野菜を炒めるのと並行してブイヨンスープに肉や野菜をぶちこんで煮ておき、肉が柔らかくなったタイミングで玉ねぎ合流、とするとスープにダシを出しつつ焦げも最小限に防げそうです。調理時間の短縮にもなりますし。あとマッシュルームは高い割に存在価値が見出せない(じつはそんなに好きでもない)ので次から外します。それとトマト缶3/4だとちょっとトマト感強かったし余ったトマトがもったいないので次回からはトマトピューレを買うか同時にミートソースを作るかしてみることにします。

 あと次はカレー粉使わずにやってみたいですね。

 

 レポートは以上です。カレー粉さえあれば自分でルーを作るのも柔らか肉も案外簡単なステップで出来るので皆さんやってみるといいと思います。カレー粉は応用も利きますし。個人的にはお勧めの調味料です。