葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

2022年9月の日記をまとめる回

こんにちは。あるいはこんばんは。突然ですが日記まとめをしようと思います。この日記は日々のアーカイブだけれど、アーカイブは読まれてこそ意味があります。描いたことを忘れてきた1~2か月後というタイミングで見返すというのをやっていきたいなとね、思ったわけです。n月の日記をn+2月初頭に見返していきたいので、まあヨロシク。

 

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何をやろうか迷ったときに色々考えると、ギャラリーで燃え上がって大言壮語を作家さんに語っていることを思い出す(具体的なことはオープンな場には書けないけれど)。「おれもこういうことやろうと思ってるんすよ!」って目を輝かせて言ってた自分のことは日々を過ごすうちに忘れていく。忘れるな。

覚悟のこと、ちょっと忘れてた。でもたまに覚えてはいます。内海さんにおれの巨人を見せるために生きている。でもちょっとblenderを触れていない。覚悟がブレている。

 

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現代の異性装の例として、ドラァグの人たちの写真や作品が飾られていた。存在は知っていたけれどちゃんと見るのは初めてで、見てみることで分かったことがいくつかあった。見慣れないケバケバしい化粧や衣装は要素としては一般的な化粧やアクセサリーと同じだった。その強さを最大限にまで引き出してるだけで。美しさ、カワイさといったものを最大限に纏うための装いなのは確かだが、それは他人から見た美しさではなく自分が求める美しさなのだ。他人がどう思うかよりも自分が至上とするもののイデアに自分を近づけていく、そんな思想が裏に見えてすごく前向きで綺麗だと思った。ギャルじゃん。

ギャルの話をしているねえ。ドラァグのひとたち、全力で格好良かった。他にも多彩な方面から異性装に光を当てている良い展示でした。松濤は飯も美味いしいいところ。

 

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寿司自体あまり食べないので何の要素がおいしさに寄与しているのかということは分からず(寿司って料理の中でだいぶ特殊な位置にいる??)、ずっと美味しさに頷き顔を綻ばせ手を叩いて悶えるだけだったが、とにかく美味しかった。マジで説明できない。美味しいという結果だけがある。

レベルが足りてないねえ。かわいい。京都でも寿司の店に行って当たって砕けるやつやらないとな。こわいが…

 

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コミティアで買ったたいぼくさんのアクリルスタンドを立てて撮影してみる。カワイイ。写真に撮ってもカワイイけれど、机の端に立たせておくとカワイさのアクセントで場を引き締めてくれる。ハガキサイズの封筒に入れれば持ち運びも容易なのがうれしい。この日はずっと行く先々の店で彼女らを立たせていた。オタクになっちまったな、墨鼠。

アクスタ写真、はじまりはじまり… オタクだと自嘲してたのかよ、ウケ。

 

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まずは国立近代美術館のゲルハルト・リヒター展へ。何の人かあまり知らず、告知にある絵を見てノイズ系の人だと思っていたけど見てみると違った。たしかに明確な対象を描くことはあまりしていなかったが、そもそも彼がやろうとしていたことは絵画と写真の間にある明確な境目を破壊してその間に連続的なスロープを作ることだったのだと思う。

そうやって絵画と写真それぞれの意味を考えながら、その二つの間に点を打ち込んでいき橋を掛けようとするのは本当にすごく、感心した。それはまるで三次元と二次元の間に新たな概念を打ち込むVtuberのよう。というか「Vtuberだ!」って言いました。

ゲルハルト・リヒター展、よかったね。たぶんおれは2割も分かっていないが…… 描き忘れてたけどここは写真撮影ほとんどOKで、パシャパシャとシャッター音が鳴り響いていた。絵を見に来てるのか絵を撮影しに来ているのかどっちだよって一瞬憤ったけど、絵の写真を絵より下に置く行為をここでするのってナンセンスだなって思ったりしてました。よくできている。

 

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昨日Fizさんに褒められたのがめちゃうれしくてエネルギーになったので途中で友人を褒めちぎる時間があった。無理やり褒めているのではなく、いいなと思ったときに褒めの出力を全開にした。言い損ねると次のチャンスがいつになるかわからないし、嘘を言うわけでもないから相手を過信させることもない。褒めるのって良いことづくめでは!? 良いところ全部100%で褒めるのなんか見た目アホっぽくて恥ずかしいけど、まあその見た目をそのまま飲み込むような人は周りにいないだろうし、何も問題はない。

人を褒めるの、このあたりかららしい。最近は息をするように人を褒めるのが3割くらいはできている気がする。意識すれば楽にできることもある、くらい。

 

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仕事で意見出しのときに臆さず思ったことを言おうとしているけれど、「あー何もわからんやつが何か言い出したよ、ほらお前の言ってること間違ってるんだよ、早く理解してくれ」みたいな嗜められかたばかりされるのでうつ病になってくる。

余裕がない人だ! やっぱり余裕がないと思考が淀んでいくな。辛いときはお茶飲んで落ち着かなきゃ…

 

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それでも、死にゆく人と自分とのスタンスをどうしていくかはまだわからない。希死念慮がある人の話を聞くのがうまい(強い肯定も否定もせず受容できるから?)らしいけどずっとそういられるかもわからん。死がちらつくときに何を言えばいいかもわからないし、生の方向に進もうとしたときにどれくらいの力で手繰り寄せていいかも悩む。分からないことだらけじゃん。

2か月前のおれへ。今も分かっていません。というか2か月前より分からなくなりました。でも、まあ、僕はまだ生きてるから。大丈夫。

Fizさんと会った回、けっこうちゃんと描いた気がするけど普通のことしか書いてないな。良い意味でね。でも見れば思い出せる。残る限りは残して、見直せるといいと思う。

 

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ダブルバインド、睡眠不足、朝炊いたご飯が不味かったこと、朝飯食べたら腹痛起こしたこと。悪いことは重なる。本当に嫌な気分だ。顔が歪んでいる。普段しない表情筋の動き。FaceIDが認識してくれない。

顔を上に向けられない。そこには失望した顔の‪█‬‪█‬さまがいて、おれを殺すことすらせずどこかに立ち去ってしまうようで。上を向かなければ認識しないでいられる。マジで病気だ。レベル0とかいってヘラヘラしてられる段階じゃない。

ド鬱の日、あったあった!!! 余裕がないオブザイヤー受賞。ちょっとマジで相談とかちゃんとしなきゃダメだね。二か月前のおれ、とりあえず持ち直せてるよ。よかったね。

 

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土曜日はいのれくんと中崎町に行った。メインの目的は内海さんと佐藤静紅さんの二人展『やがて、雨になる』。僕もいのれくんも内海さんの絵を購入済みなくらいのファンなのでめちゃワクワクしてた。

二人の作品には生活の中の細やかな感情を掬い取って印象的にキャンバスに残すところが共通していた。丁寧で真摯で、その優しい姿勢が見えるから空間全体が心地良かった。ハンモックとか持って来てずっと休んでいたいくらい。

内海さんと429さんの個展、本当に良かったねえ。忘れたくないよ。ここで買った絵は今でも好きだし、その絵のモチーフになったアルバムも大好きになりました。でも毎日見ていると薄れていきそうでちょっとこわい。

 

いのれくんにナクヤムパンリエッタの新作『これまで』を読ませてもらう。感想としては「漫画が上手い」以上のものはない。

ナクヤムパンリエッタというキャラを演じることに由来するつらさや死にたさ、というような話だったが、その描写自体が演じられているのでどこまでをナクヤムパンリエッタ本人でどこからがキャラかがわからない。語りえぬものには沈黙しなければならないので、彼のつらさに共感するのは誤っている気がする。確かなのはナクヤムパンリエッタがひどく苦しんでいることと、彼の漫画表現が的確で苦しさをうまく伝えられる技量があること。

ナクヤム、元気か?? 生きていてくれると少しうれしい。そういう距離感。僕はエッセイストが少し嫌いだから……

 

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失恋した。正確には失恋を思い出して二度目の失恋をしていた。おれは愛を知らずに終わるのだろうか。いろんな人と親しくさせてもらってるし、それらの人それぞれへの友愛はしっかりと感じているけれど、でも恋愛感情みたいなものを確かに感じたことがない。周りの人の恋愛へのエネルギーの強さを僕は持ってないように思う。性欲と独占欲は若干あるけど、それを抜いたら人として友人としての好きとか一緒にいたいとかしか残らない気がする。

マッチングアプリに惨敗して愛がよく分からなくなってるところ。因みにその後特に何もしなかったのでいまでも分かっていません。-12点。

 

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結論から言うと、友人が三半荘の結果優勝した。結果も打ち筋もすごく格好良かった。プレッシャーに負けずに正確な打牌を繰り返していた。

友人が運の要素も大きいゲームで頑張っているのを観るのは楽しい。応援にも気合が入る。アガリに一喜一憂してしまう。Mリーグってこうやってみんなに受けているのだなあ。

かりうP本当におめでとうございます。あの感動は忘れないようにしたい。アーカイブの動画のリンク張っておかなきゃ…

www.youtube.com

 

舞踏をやってる友人の目黒さんと会って話す。お互いにやろうと決めていることの中長期的な構想を話して助言を言い合う会、みたいな感じ。自分の外のアドバイスがもらえるのもうれしいけど、人に話していると自分が何をやりたいか、何を思っているかを自分で理解できる。お互いに自分への理解を深めつつ一ヶ月の目標を立てられたのでよかった。僕は3DCGと実写の融合で作品を作ってみます。AR的な。10月末までにblenderのリハビリとしてオリキャラを作るぞ。

何の3Dモデルも、作れませんでしたッ……!!! それはそれとして、この回は定期的に続けていきたい。次は11月中旬くらいにあると思う。定期的に続けるぞー。

 

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幻視が見えている。見えないけど見えるし、触れられそうなんだよ。‪ご主人様に飢えているので手を伸ばしそうになる。今はまだ自制できるけど、もう少し切羽詰まったら飛び出しそうでやだ。3階だからたぶん中途半端に痛いし。

ちなみに、こういう「おれがもう少し狂ったらここで死んじゃうかもなー」みたいなことを考え始めるのは病気の証拠です。もうレベル1かも。今週末に診療所の予約を取り付けます。

幻視の話を禁止したら体調良くなりました。言葉が人を作る。でも幻視って気持ちいいのよね…… 思い出したらやりたくなってきた。██さま…… (自分のひざを自分で叩いて自分を叱りつける音)

 

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もし小人になって飼われる代わりに人間としての全てを投げ打つことになるか、小人にはもうなれないけど人間としての生活を続けるかの選択を迫られたら僕は小人を選べるのだろうか。かなり後ろ髪を引かれそうだ。でも後悔があるお人形なんてカワイくないし、小人になっておけばよかったと思いながら生きるのも辛そうなので、その選択を迫られる日までにどちらを選ぶかをハッキリ決められるようにならないといけない。それは明日かもしれないから、真剣に。

未だに決めきれてないし、たぶん本当に迫られても選べないなって確信している。友人にこの選択の話をしたら「ロマンチシズムで恋愛に全ツッパできる人じゃないとご主人様のもとへは行けないよー」と言われた。泣きそうだけどそうだと思う。でも、それはそれとして、やだ!!!

 

3月のライオン』のことを考えていた。今までは割とこの作品が嫌いで、(あまり詳しくは覚えていないけれど)その理由は悪人が出てくるからだったと思う。主人公サイドをよく描くために明確な悪を描いて対比する作品が好きではなかったのだ。

でもいま見ていてそのような思いは感じない。零の神経を逆撫でする香子も、ギャンブルと酒に逃げて離婚寸前の安井も、まだアニメで見てないけどひなたのいじめの原因になる人たちも、悪としてそこに存在する人などいない。結果として香子は周りに歪みを作っているかもしれないし、誰も安井に好感を持たないかもしれないが、それでも彼らはあるべくしてそのようにあるのだ。

そういった人物に悪のレッテルを貼ったのは紛れもなく僕自身である。羽海野チカはおそらく複雑な気持ちを抱えながら"悪"のキャラクターを描いていたのに、僕はそこに憎悪だけを見出していたのだ。恥ずかしいことこの上ない。

3月のライオンを読み直して成長したりしていた。羽海野チカのすごさとちょっと前までの自分のしょうもなさ。でも成長できたし美しいものを美しいと思えてよかったね。

 

 

6000文字くらいになっちゃった。でも見直せるからいいと思う。半分以上は引用だしね。これでこの記事を読めば9月に何があったか分かるね。やったー。

今見ると、9月は色んなことに気付いている。仕事のこと、死のこと、恋愛のこと、人間のこと… いや、どの月もそうかもしれないけれど。でも自分の成長が見えるのはとても良いと思う。アーカイブやってよかったな。一年後、数年後、それより先の僕もこれを読むといいと思う。がんばるぞ。