葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20220920日記 殴られと贖罪、自分の葬式、見られること(+三連休ハイライト)

眠れない。入眠も少し遅かったし何度か起きた。いつもより1時間早く起きてしまう。早起きといえば早起きだが。

 

殴ってクレメンスという気持ち。殴られるとうれしい。僕は悪い人で、殴られるとその罪を少しでも贖罪できる気がするから。でも嗜虐で殴って来てる人にはその殴りの意味を都合良く曲解して失礼。相手は僕と楽しもうと殴っているのに僕は自分の赦されのことしか見ていないから。一方で僕の意図を汲んで罰するために殴る人とは共依存でどこまでも落ちていきそうだから実際にそういう人が現れたとしてアクセル踏めなさそう。どうしようもない。no way。

 

自分の葬式で流す曲を考えている。いつか友人に「自分の葬式や通夜振る舞いについて考えよう」と言われたから。

‎墨鼠の「elegy」をApple Musicで

思い付いたのを集めたけどなんか違う気がする。葬式には合うかもしれないけど、万人の葬式に合う曲であって自分の葬式で流す曲ではない。そもそも葬式の主題を決めたのちに音楽を決めるのだから曲から探すのは順序が違う気がする。

葬式を個展みたくするのはアリだけど、葬式来る人はみんな僕のことは知ってるだろうし、グループ展にしたほうがいいのかもしれない。故人の繋がりを感じられる。じゃあ流す曲も誰かに作ってもらうべきか? 死ぬまでに色んな人と仲良くして大きい展示にしたいね。

 

涼しい。台風が夏を全部吹き飛ばしてくれた。夜に外出たらむしろ寒かった。長袖を出さないと。東京で遊んでお金がないので秋冬の服がない。お上品な青いシャツがほしいのに。あとカワイイ指輪も。

 

監視されてるらしい。自分がそんなに大事にされるほど面白いと思ってないものを期待されたりするとなんかこわい。こわいから威嚇で「お前らが見てることをおれは知ってるんだぞ」と吠えたりする。素直にうれしがればいいのに。

なんかこのブログも最近知り合い以外の読者が付くようになって同様のこわさがある。見ているな、知ってるぞおれは。これは嘘の威嚇です、がんばって喜びます。うれしいね。

 

晩御飯用に買った食材の調理が遅れて駄目にする。創作をちゃんとしたくて最近晩御飯を作る時間すら惜しい。なので晩御飯をお鍋から冷凍餃子にする。味の素のやつが美味しいけれど、他のメーカーのも試してみようと思う。あとパックのサラダも一緒に食べるのでそれの一位も決めていく。

 

 

 

三連休のことをハイライトで語ろう。

土曜日はいのれくんと中崎町に行った。メインの目的は内海さんと佐藤静紅さんの二人展『やがて、雨になる』。僕もいのれくんも内海さんの絵を購入済みなくらいのファンなのでめちゃワクワクしてた。

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佐藤静紅さんはここで見るのが初めてだったけれど、とても優しく感情の輪郭を撫ぜるような色使いをする人だった。現実の色をそのまま置くのではなく、感情をそっと添えるような、丁寧だけど凛とした絵。一枚ごとに色の種類が別々で、重ねていくと一つの軸が見える。それがなんだか心地良くてとても良い。

内海さんは相変わらず効果の使い方が上手い。何が人の印象を左右するかをよくわかっている。必要な効果だけをビシッと描いているので主張が目を通して直接頭に突き抜けてくる。色もシンプルながら魅力が出るような選び方をしていてすごい。

二人の作品には生活の中の細やかな感情を掬い取って印象的にキャンバスに残すところが共通していた。丁寧で真摯で、その優しい姿勢が見えるから空間全体が心地良かった。ハンモックとか持って来てずっと休んでいたいくらい。

因みに、これらの感想のほとんどは在廊してたお二人に伝えた。いま伝えないと永遠に逃すかもしれないから。あと褒められて嫌に思う人はいないって内なるギャルが言ってたから。墨鼠くん、昔は引っ込み思案だったのにこんなに感情を表出できるようになっておれはうれしいよ。(誰?)

めっちゃ良い絵があったので購入した。かなり購入は迷った。値段とかではなく、置く場所がないから。壁のスペースは埋まって来たもののまだあるが、絵の雰囲気が混ざらないように置こうとするとそろそろ場所が厳しくなってくる。原画を買うのは人の魂を受けとるようなものだから、大切にする責任がある。おれはこいつらの重みを全部背負っていけるのかな。最近はそれが不安。でも内なるギャルが「良いと直感が走ったならその判断に間違いなんてない」って言ってたからそれに乗る。

 

他にも展示は見たがこのペースで行くと終わらないのでツイートの掲載にとどめる。

 

ところで、展示はどれもよかったけどよすぎて自分が個展するに足るかどうかちょっと不安になっちゃった。技量もそうだけど、僕には彼らのような強い”好き”があるだろうか。”好き”が足りなくて作品を輝かしきれないまま終わらせないだろうか。ウー、不安。こういうときは内なるギャルの声でも聞くか。「自分がそれが好きだと信じて全力で向かってたら好きはあとから付いてくるっしょ!」 了解!! 突撃じゃああああ!!!!

 

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あとパフェも食べた。1500円するヤバいパフェ。新宿のより高い! でもブドウとマスカットがふんだんに使われてて美味しかった! 生クリームも美味しくてちゃんと合うし、ブドウシャーベットにアイスクリームにブドウゼリーにナタデココと食感が様々で飽きさせない。客を楽しませようとしてるいいパフェ。なかなかやるじゃん、おれの負けだよ…

 


日曜。土曜はいのれくんがウチに泊まったのでランチを食べに行く。美味しそうなベトナム料理屋を見つけて入ったら「あなた達が最初のお客さんだ」と言われた。その日開店のお店で、招待した知り合い以外でお店に来たのは僕らが初めてらしい。そんなことあるんだ。店長さん?がうれしそうでこっちも少し恥ずかしくなる。

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初めて手間取っているのか提供に時間は掛かったが、料理は美味しかった。特に青パパイヤのサラダが美味。素材や調味料が多彩だけど一つにまとまっている感じ。安かったしまた来てみたい。

 

いのれくんにナクヤムパンリエッタの新作『これまで』を読ませてもらう。感想としては「漫画が上手い」以上のものはない。

ナクヤムパンリエッタというキャラを演じることに由来するつらさや死にたさ、というような話だったが、その描写自体が演じられているのでどこまでをナクヤムパンリエッタ本人でどこからがキャラかがわからない。語りえぬものには沈黙しなければならないので、彼のつらさに共感するのは誤っている気がする。確かなのはナクヤムパンリエッタがひどく苦しんでいることと、彼の漫画表現が的確で苦しさをうまく伝えられる技量があること。

でもナクヤムパンリエッタというキャラを肯定しないとこの人マジで死に走りそうな気もする。だから「共感しました、私もすごく辛い気持ちになりました」と言うのが適切な気もする。わからん。死と作品ってどう向き合えば良い? 答えが分からない不安にいつまでも付き合うしかないのか。

 

財布が見つかる。スーパーに落として保管されてたらしい。よかったね。革の財布はやっぱり愛着があるから戻ってきてよかったよ。クリームを塗ってあげようねえ。

 

月曜はあんまり何もしてなかった。主に中崎町で体力を使い果たしたから。三連休ハイライト、終わり。

 

 

今日の写真。

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中崎町と梅田の間。低めの高架下って排他的でいいよね。巨人は上も下も通れないから。人間は自己中心的な生き物だぜ。