葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20220910日記 化粧の話、死と生の話、通常の生活の話

自殺や希死念慮についての話を含みます。苦手な人や精神が不安定な人はご注意を。

 

東京旅行エクストラステージ。

シェアハウスではリビングに雑魚寝をしたが最低限は眠れた。腹式呼吸は強い。

朝シャワーを浴びたが、風呂場および脱衣所の衛生観念が終わっててドン引きした。カビの生えた脱衣所、6年ほど放置されたような珪藻土マット、ヌメヌメする風呂場のタイル(嫌すぎて洗った)。そりゃあ児玉さんも発狂するよ。シェアハウスの掃除問題難しいなあと考えることにリソースを割くことで汚さの認識を妨げた。

 

14時、Fizさんと会う。待ち合わせまでの間に小田急百貨店の化粧品売り場で暇を潰してたら、待ち合わせから流れでデパコスを見ることに。僕は男性なので誰か一緒に見てくれる人がいるとコスメ売り場にいやすくて助かる。一緒にネイルを見た。Fizさんはあまりネイルについての知識がないようで、自分の知っていることを教えた。(いつのまにかネイルの教授ができるようになってるのウケるな。)

人と一緒にネイルを見るのは楽しい。人と色についての話をしていると自分にない感覚が得られる。いろいろ見た結果、ADDICTIONで乳白色のような限定色とスモーキーなトップコートを買った。塗るのが楽しみ。

FizさんもTHREEでマスカラとアイライナーを買っていた。もともと女性だからと化粧を押し付けられるのが嫌いだったらしいけれど、最近は自分なりに化粧と向き合えているらしい。デパコスを自分の意思で買うのは初めてらしく、自分で試して選んだ色を買って上向きな気持ちで持ち帰る姿がとても良かった。いい話すぎる(インターネット文脈では決してない)。僕が「化粧に興味ある男性」という微妙な位置にいたことによってデパコス巡りを純粋に楽しめたらしい。大したことはしていない気がするけれど、自分の存在によって人が喜んでくれたなら何よりだと思った。

 

落ち着いて話そうとしたので喫茶店へ。新宿のパフェといえば西武だと聞いていたのでそちらへ向かう。5〜6グループの列ができていたが、屋内で快適に待てたのでゆっくり待つことにした。笑いを交えながら和やかに自殺未遂の直後目覚めたときの話やそこに至る精神状態の話をしていたので普通に周りで聞いてた人はドン引きしてたかもしれない。まあ周りのことを無駄に考えるのはナンセンスですが。それはそれとして周りの人の気持ちになると面白すぎる。

茶店でFizさんが絵を渡してくれた。5月に「近いうちに自殺しようと決めている」と聞いたときに僕が「死んでほしくないけど僕には止められない、でもせめてずっと覚えていられるように何かFizさんの作品をくれ」と要求したのに応えてくれた形だ。(文字にして見ると本当に狂った要望だ。人が死にかけてるんやぞ。)

凪と混沌が入り混じり、鮮やかさがありながらどこか秩序立っている。そんな微妙なバランスがある素敵な絵。こんな絵を貰っていいのか??? Fizさんも「忘れないように作品が欲しい」と言われたのはうれしかったようなので、その言葉を信じて前向きにいようと思っている。僕は後悔はしていないし。ってか当事者間が両方よければ周りがなんと言おうと問題ないな。おっけーじゃん。

それでも、死にゆく人*1と自分とのスタンスをどうしていくかはまだわからない。希死念慮がある人の話を聞くのがうまい(強い肯定も否定もせず受容できるから?)らしいけどずっとそういられるかもわからん。死がちらつくときに何を言えばいいかもわからないし、生の方向に進もうとしたときにどれくらいの力で手繰り寄せていいかも悩む。分からないことだらけじゃん。

「完全に理解した」なんて言ったときには思考停止したときなのだろうし、そう考えるといつまでもわからないものなのだろうけれど。信じて歩むしかないし、過去の選択を受け止め続けるしかない。ウッウッ、つらいぜ。

 

とはいえほとんどは暗い話ではなく、明るいムードで話が進んではいた。前日会ったFizさんの昔からの友人の話とか、僕の創作の話とか、舞踏の話とか。自殺やそれに関わる話でさえ、Fizさんが努めて暗くない話し方で話してくれるので終始和やかではあった。

途中でFizさんが僕の色彩センスをベタ褒めしてくれる時間があって、戸惑い照れながらも受容した。ネイルや化粧品を一緒に選んでいたときなどに色への観察や理解が優れていると感じたとか。自己評価が低いので「そんなことないですよ〜」と最初は思ったが、お世辞やおだてることをする人ではないのでちゃんと受け止めた。恥ずかしいからと下手に跳ね除けるより、受け入れて自分を過信したり憂鬱になったときにそれを相殺するためのエピソードとして保存する方がずっといい。この褒めは保存したのでいつでも再生できるようにしたい。自信につなげて勢いよく創作するぞ。

 

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パフェの話もしましょう。キャラメルパフェ、美味しかった! 生クリームが濃厚ないいやつで、添えられているフルーツとよく合う。Fizさんのプリンアラモードも美味しそうだった。新宿のパフェは基本に沿って高いクオリティで殴るものなのかもしれない。お店のサンプル数2だが。お客さんを期待通り楽しませようとする心が見えてとても良いですね。

 


その後はドラッグストアで一緒にネイルや化粧水を見たりオススメのネイル情報を伝えたりした。いつのまにか20時近くなってきてきたのでそのまま駅で別れた。

僕は京都に帰るができるサポートはできるだけするし何かあれば気兼ねなく連絡してくれ、と念押し気味に伝えて。もう会えないかと思うと自然と感情の表出も誉めも申し出も全力になる。全力でやったら力不足なところがあっても後悔はしないだろうと思う。そういう意味で今日はとてもよかった。そのせいかすごく楽しくしあわせな一日だったし。

別れ際、「またね」と挨拶したら「またね」と返してくれたのが本当にうれしかった。5月に話したときのお別れにせめてもの抵抗で「またね」と言ったときは、すまなさそうにして他の別れの挨拶(じゃあねだったかバイバイだったか)を返されてしまったから。言葉遊びかもしれないけど、僕は「またね」が好きだからこうやって応えてくれるとうれしい。

 


東京駅へ移動して新幹線のチケットを買って帰る。行きは夜行バスだったが、帰りは疲労を考慮して新幹線にした。

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プレミアムモルツが飲みやすいと聞いたので買ってみる。日本のビールは苦手だがこれは味があって飲みやすい。日本のビールの最高峰みたいな感じだから喉越し特化系だと思っていた。これなら突発的な飲みのタイミングに買う選択肢に入る。うれしいね。

画像左下に写っているカツサンドを食べた。崎陽軒シウマイ弁当が食べたかったけど時間が遅く売り切れてた。でもカツサンドもちゃんと美味しい。これくらいのシンプルさの方が駅弁としては分かりやすくて楽しみやすいのかもしれない。

たいぼくさんのアクスタを性懲りもなく並べている。カワイさのアクセントを添えられるのもあるが、訪れた場所ごとにこうやって並べていくことで彼女らに命を与えられるような気がしている。あといろんな場所を楽しんでほしい。そういう思いが出てきたのでそれ用のInstagramのアカウントを作成した。これからどんどん枚数を増やしていけたらと思う。

https://instagram.com/traveling.taibokugirls?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 


新幹線は快適で2時間は短い。休んで思い出を振り返ったらもう京都だ。地下鉄に乗って家へと戻る。2日の深夜に出たのでちょうど丸8日ぶり。疲れてそのまま眠る、かと思いきやダラダラインターネットをしていた。寝ろ。

*1:死んだ人、死のうとしている人、死ぬ可能性がある人、少し違うが自分と縁が切れる可能性がある人