葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20220908日記 ゲルハルト・リヒター展、アフタヌーンティー、お家パーティー

ホテルをチェックアウトする。チェックアウト前に朝風呂をする。ホテルの朝風呂ってなんか気持ち良いけどなんでなんだろ。親がやってたからその流れでやってるだけなのであんまり意図もわかってない。

新宿御苑前に美味しいうどん屋さんがあると聞いたので行く。夏野菜の天ぷらが美味しかった。茄子と瓜とトマト。トマトの天ぷらは初めてだったが酸味がいいアクセントになっていて美味しい。うどんもとても美味しかったが、どうしても油っぽさが出てしまう天ぷらと爽やかなうどんの合わせ方はわからなかった。それぞれ個別に食べればいいのか。

 

地方の実家に戻った友人と会う。僕が東京に行くタイミングで一緒に来てもらって他の東京住みの人たちと一緒に会うことにしたのだ。もう一人東京の友人と遊ぶ予定だったが、体調不良により不参加になってしまった。低気圧のせいだろうか。

 

まずは国立近代美術館のゲルハルト・リヒター展へ。何の人かあまり知らず、告知にある絵を見てノイズ系の人だと思っていたけど見てみると違った。たしかに明確な対象を描くことはあまりしていなかったが、そもそも彼がやろうとしていたことは絵画と写真の間にある明確な境目を破壊してその間に連続的なスロープを作ることだったのだと思う。(というか絵画が人に見られる構造のあり方のパターンを増やしたかったのだろう。絵画と写真の境界線をなくすのはその一環でしかない。ただ僕はそこが気になったのでそれについて書いていく。)

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四枚の巨大な絵画からなる作品『ビルゲナウ』はそれを写真に撮った等倍の複製も飾ってあった(右が絵画、左がその複製写真)。遠くから見るとわからないが、近くで見ると油絵の具の凹凸はなく写真であることがわかる。最初は「本物があるのに複製を置く必要とは???」と思ったが、そもそもそのように写真を複製のための道具と考えることにゲルハルトは意義を投げかけているのだ。

逆に、写真のように見えるが実は絵画である作品もあった(写真をプロジェクターで写して下書きとしてその上から書いているらしい)。また、ガラスの上に絵の具を塗り、それを上からガラス面で押しつぶすことで絵の具を平坦なまま固着させて写真のような平坦な印刷に見せる作品(アラジンというシリーズらしい)もあった。そうやって絵画と写真それぞれの意味を考えながら、その二つの間に点を打ち込んでいき橋を掛けようとするのは本当にすごく、感心した。それはまるで三次元と二次元の間に新たな概念を打ち込むVtuberのよう。というか「Vtuberだ!」って言いました。

あとはノイズやグリッチのような絵画(アブストラクトペイントというらしい)がいくつもあった。今であれば何らかの画像にグリッチを繰り返しかけることで作れそうだが、そんなアプリが出る以前に油絵の具でそれをやれるのがすごすぎて腰を抜かしていた。それを描ける技術もそうだけど、例がない時代にさまざまな実験を繰り返してその表現に辿り着いたのがヤバすぎる。クレイジーでヤベエじいちゃんだぜ。

 

その後は渋谷に行きアフタヌーンティーBunkamuraラデュレというお店。マカロンのお店だけどアフタヌーンティーもやっているっぽい。ホテルよりも価格的にも料理の量的にも控えめでお手軽。紅茶が一回限りなのはちょっと残念。(前に長楽館でアフタヌーンティーしたときはお代わり自由だったけどどっちが通常なんだろ。)

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季節限定の桃のアフタヌーンティー。マカロン屋さんなのでやっぱりマカロンが美味しい。桃とオマール海老のサラダがいろんな味がして複雑だった。

久しぶりに会うので近況の話などをする。欠員が出て二人きりになってしまったので話が少し難しい。二人のアフタヌーンティーは重い。アフタヌーンティーの場合店の雰囲気に身を委ねるだけでもよいのは少し楽になった。

 

夕方は共通の友人(エビエビエビデンス)の家にお邪魔しパーティーをする。バゲットとチーズとスープストックトーキョーの簡易パーティー。用意するコストと美味しさの比率が良すぎる。

普段からボイチャをしていても対面でのコミュニケーションは要素が増えて楽しい。みんな元気でよかった。夜にはネイル会をした。なんか女子にネイルを教える機会が多い気がする。ネイル人口が増えるのは嬉しいね。

 

今日の写真。

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うどん屋の途中のコンビニ前。そうなる?? カワイイけどいつ落ちるか分からないからせめて綺麗な時の写真を…