葉脈と潮流

純粋さを磨き、迷わない。

20220903日記 夜行バス、異性装の日本史、渋谷の加速主義

高速バスの中で眠る方法を見つける。3マス進む。深呼吸を続けると眠れる。普段の不眠のときにもある程度効くし万能すぎる。ただ揺れのせいか母親の車(カリオストロでルパン達が乗ってたやつ)の運転がバカみたいに荒くなって怯える悪夢を見た。フィアットで暴走すな。

 

ずっと探していたエントリー薄焼きをついに見つける。皆さん!掛川のSA内デイリーヤマザキにありますよ!!! …もうちょっと再現性のある場所で見つかってほしい。京都のデイリーヤマザキには無いのか?

 

東京に着いて三時間。現在午前9時。暇すぎる。お店が開くのは基本10時とか11時なのでドトールに居座るしかやることがない。渋谷に来たのに絵の練習やYouTubeみたりしている。あ〜あ、夜行バスの辛いとこね、これ。

 

https://shoto-museum.jp/exhibitions/197iseisou/

何とか暇を潰して友人と松濤美術館の「異性装の日本史」を見に行く。異性の装いを纏うことで性別の壁を越えようとする試みを収集したもので、各時代においての異性装という文化の意味合いが読み取れてよかった。でも近代以前は古典の文脈を知らないと読めなくて難しかった。理系だし興味もなくて『あさきゆめみし』を読んだくらいだから何もわからん。教養の壁。

近代以前は男女は明確に区分されていたっぽいけれど、そのため生じていたそれぞれの服装を纏うことで割とカジュアルに異性装を行えてたようだ。明治維新のときに「みだりに異性の服を着ることを禁ずる」みたいな法令が出て実際に捕まった人もそこそこいたらしい。つまりそれ以前は法令で禁じる程度には異性装はある程度文化として広まっていたし、捕まるリスクがあっても行う人がいるほどには何らかの利益を得るために異性装が行われていた? 一度異性装を断ち切ってしまったがゆえに失われた文化もあるのかもしれない。

現代の異性装の例として、ドラァグの人たちの写真や作品が飾られていた。存在は知っていたけれどちゃんと見るのは初めてで、見てみることで分かったことがいくつかあった。見慣れないケバケバしい化粧や衣装は要素としては一般的な化粧やアクセサリーと同じだった。その強さを最大限にまで引き出してるだけで。美しさ、カワイさといったものを最大限に纏うための装いなのは確かだが、それは他人から見た美しさではなく自分が求める美しさなのだ。他人がどう思うかよりも自分が至上とするもののイデアに自分を近づけていく、そんな思想が裏に見えてすごく前向きで綺麗だと思った。ギャルじゃん。

というか、友人が少し前に姫ギャル会に参加したらしく、その写真を見せてもらったけど価値観はほとんど同じだった。ってか姫ギャル会って何。素っ頓狂な雰囲気あるけどめっちゃ良いじゃん。全力で突っ走るの本当に良い。それ以外は全部嘘。

 

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そのまま近くのベジタリアンレストランへ。前に別の友人に教えてもらっておいしかった記憶があったのだが、記憶よりふた回りくらい美味しかった。

https://allfarm.co.jp/restaurant/watf/

自家栽培らしい野菜は香り高く甘く臭みは少なく、そういった良い野菜を最大限引きたたせるような調理法が施されている。完璧。野菜のおいしさを多くの人に知ってもらいたいという強い気持ちが見える。ついでに量も少なかったりせず値段も1500円前後なのがうれしい。こんな完璧な店が当然のようにあるのって東京だからこその強みがあったりするのかな。京都にもあれ。

 

食事の後、友人と別れて少し渋谷を散策した。昼間の渋谷は賑やかになってた。なんというか、街全体から「加速しろ」と煽られ続けている気がしてとても疲れた。ファッションを本気でやってる若者も多いし、そのそれぞれにそのファッションの意図が強く感じられるし、店もそのような最前線に立つべきだと囁いてくる。澱みは嫌だけど、全力で走り続けるのも得意ではないからあんまり東京は肌に合わないかもしれない。たまに遊びに来ても疲れる。

あと、なんか一円玉が擦れるような高周波音がずっとしてる気がしたけど気のせい? 若者がたむろしないようにするためのやつかな。調べたけどそういう情報はあんまり見つからなかった。

夕方、ホテルにチェックインしてそのまま眠る。夜行バスと渋谷の早さにノックアウトされた。明日以降一週間耐えられるのか? とりあえずホテル取っててよかった。シェアハウスとかだとたぶん十分に休めなかった。

 

今日の写真

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爪。第三者視点から見てもカワイイね。(自画自賛

友人と爪の話をした。自分の手が好きという気持ちがあるのなら全力で手を綺麗にしていくべきだなと思った。自分の「好き」が一番大事。