天才猫耳少女の手記

何の気なしに生きていく。

呪いと自信とダニング=クルーガー効果

 vtuberの撮影が滞っている。数日前に投稿した記事でも同じようなことを言ったけど、技術面や恥ずかしさやリビングが空かないとか問題はそれだけでなくて。普通に自信が揺らぎかけてる。

 

 この前なんとか1カットを撮影した*1。それを自分で見直して、道の長さを実感させられた。僕たちは普段アニメにしろ映画にしろYoutuberにしろ、完成された作品を見ているけど、編集の入ってない生のデータを見たことはないわけで。自分で撮影してみて編集の偉大さを思い知った。撮影しただけの生の映像はとてもつまらない。これに字幕や効果音を入れていかないといけないんだよね。aviutl、ほとんど使ったことないけど。

 あと、架空の人物を演じるのってとっても難しい。「はいどーも、バーチャルユーチューバーのキズナアイです!!」とは誰でも言えるけど、自分の作ったキャラになりきって話すと抑揚が全く分からない。理解ができないまま話すと存在しない女の子になっちゃう。かわいくない。というか奇妙。これなら自分の抑揚で喋った方がだいぶかわいい。俳優ってすごいですね。一度演技を覚えた方がいいのかもしれない。

 それに、VRでの同期は解像度が低くて顔があまり変わらないので、そのぶん抑揚と身振り手振りでちゃんと伝えないといけない。とくに女の子はある程度大げさなほうがかわいいので尚更。加えて動かないと視覚的に退屈なのでそれを解消させる意味でも動かないといけない。テンション低い人見知りにはだいぶ厳しいっすね、無理ではないけど。あと手とか目とか手動で動きをつけられるようにもしないと、四肢のトラッキングがリアルな分、違和感が目立ってしまう。

 

 以上、未熟であることを思い知らされるエピソードを並べて話したかったことはすごく単純で、自分の有能さを無根拠に信じてきたけどその魔法が消えかかってるのでどうしようかなと悩んでいる話ですね。ダニング・クルーガー効果を逆手に取った感じです。

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 わりと最近タイムラインで流行ってるこの図ですね(出典:http://karapaia.com/archives/52191924.html)。僕がグラフの左側にいるのは明らかなので、速度を出すためにあえて何も分からない状態でとにかくモデリングを始めたわけです。「おれは天才なのでモデリングさえ終えればおもしろいVTuberを作れる」これだけを信じてかなりの速度で進捗を生んできました。ただその制作物の姿が見えてきて流石に見ないふりができなくなっちゃったんすよね。このままでは自信が急降下してうつ病で止まっちゃう。

 まあ対処はそんなに難しくなくて、初速はすでに十分なくらい付いているし、知識や作品のイメージ像も形をなしてきているので別の信仰を構築すればいいんですけど。とりあえず、こういうときの対処の基本として、「全てのものに始めの一歩が存在する」という信条をインストールしました。届木ウカも初めは指も動いてなかったしトラッキング技術もそこそこだった。おめシスも第一回動画は背景すらないし腕のウェイトペイントが雑で肘を曲げると風船を折り曲げたようになるし声からもキャラクターが想起しづらい*2。僕もここから第一歩を踏み出してちゃんと勉強すれば成長できると信じることでエネルギーをそこそこ回復しました*3

 

 あと、今日は一日作業から離れてVRの本を読んで過ごしました。

VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

 

 友人から借りた本。大学で二十年前からVRについて研究してきた人がVRというメディアの影響力について調べてきたことを書いているやつ。とにかくVRは映像を見たり文章を読むよりも臨場感を伴った経験となり、学習に適していたり共感を生みやすくするメディアであることが語られている。その主張自体よりも筆者が大学で行っていた実験のアイデアが多様で面白い。思ったより良い本。

 この本ではシリアの難民キャンプに設置した360度カメラの映像で撮影した映像をHMDで観ることで実感を伴って難民のことを理解できるとか、チェーンソーで木を切り倒すVR体験をすると再生紙の利用を促すことができるとか、人に何かを伝えたいならVRで伝えるほうがよく伝えられると主張している。百聞は一見に如かずという感じかな。まあそれは確かにそうなんだろうけど、それを踏まえて存在しない主張をVRで行うのって面白いんじゃないかと思った。小人の生活をVRで体験させて小人に共感してもらうコンテンツ、共感させたところで意味がない*4ので本気で作れば作るほど奇妙で不思議な感覚になる気がする。

 「気がする」って思ったら勝ちで、あとはそれを頭で繰り返せばどんどんその気になってきます。絶対面白い、それは確実、やるぞやるぞオラオラ。これと「初めの一歩は誰でも未熟」を組み合わせればあと三ヶ月は持つ。

 

 というわけで、自信を練り上げてモチベを保つ方法でした。僕は呪いにかかりやすいので、逆手に取って自分に有利な呪術をかけると上手くいく(気がする)んですね。逆に「無理そう」とか言葉にしちゃうと精神的障壁ができちゃうのでコントロールは難しいんですが。うつ病でうにゃうにゃしてる各位は呪いの影響を受けやすいイメージがあるので、自分に呪いをかける方法を覚えておくと使える、かもよ。なんか自己暗示セミナーみたいな怪しい感じになっちゃったな。まあいいか。

*1:はじめての動画作成なのになんで3カット構成にするの、バカなの???

*2:だけど第一回から目はちゃんとトラッキングしてるんですよね、力を注ぐ場所をわかっていてこわい。

*3:まあ第一回動画って一番見られるのであまり手は抜きたくないですが、そんなこと言ってるとうつ病で死ぬので気にしないことにします。

*4:小人に共感して生活を支援しようとしてもその支援する対象は存在しないのだ。